営農支援について
日本に存在する限界集落は7871集落(全集落の12.6%)、10年以内に消滅する可能性のある集落は422集落あるといわれています。このような荒廃が心配されている中山間地域農業・農村を現地の有する固有の「資源力」、試験研究が蓄積してきた「技術力」、民間企業の「経営力」によって経営体としての持続性を確保し、中山間農業・農村の「新しいビジネスモデルの創出」と「地域活性化方策」を実践するお手伝いをしています。
- 「資源力」:地域が保有する自然、歴史、文化、支えてきた仕組み、人材等
- 「技術力」:試験研究機関に蓄積されている地域資源の評価手法とその活用のための科学的知見
- 「経営力」:民間企業の経営力、すなわち資本、営業、マーケティング戦略等
営農支援の流れ
- 調査記録(栽培日誌)様式作成
- 記録方法などのマニュアル作成
- 営農記録より、作業労働時間、肥培管理、水管理労力、通作時間などから作業効率を分析し、営農ガイドラインを作成
- 実際の営農現場で生じる様々な課題(栽培技術、乾燥・精米技術など)について、その都度相談を受け、アドバイスを行う
作業日誌の記録と分析システム
収穫物の評価とブランド化戦略
- 良質の農作物であること
- 地域で「うまい米・うまい作物」として認知されていること
- 消費者の関心を掘り起こすこと
- 消費者の支持を得ること=社会的に認知されること(ブランド化)
-
-
農地の管理システム
越後ファームの取組
阿賀町は、新潟県の東部に位置し、町の中央を阿賀野川とその支流の常浪川が流れ、その沿岸の段丘を中心に開けた山間地域です。
この地域で、民間資本(東京都新宿)による農業生産法人「越後ファーム」が設立され、当社は、山崎農業研究所※と共同で営農技術支援に取り組んでいます。
越後ファームが所在する平瀬集落は、15戸となり、最年少者は36歳男子1人、他の居住者はいずれも60歳以上の限界集落で、越後ファームは、農業の担い手として、地域の注目を集めています。
※山崎農業研究所 故山崎不二夫東大名誉教授(旧太陽コンサルタンツ二代社長)が創設した研究所で、研究者、技術者、農家等、約300人の会員で運営されている団体
-
現地農業生産法人との勉強会
-
専門家による生育調査
-
気象観測
-
現地農業生産法人との交流会
-
専門家による生育調査
-
土壌調査