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技術研究所

技術研究所

技術研究所について

1968年(昭和43年)11月、「土へのこだわり」を持つ数人の技術者達が当社の前身の一つである「日本土質開発研究所」(後の日本技研㈱・日技クラウン㈱)を興しました。 それと同時に技術研究所を愛知県三好町(現・愛知県みよし市)に開設し、2019年(令和元年)5月に、試験設備の更新とともに同じみよし市に移転いたしました。
また、1990年(平成2年)11月には、水利施設に関する設計に活かすことを目的に、水理実験室を同町に開設しました。

土質試験室

技術研究所内の土質試験室では、ダムとりわけ土石材料を用いたフィルダム技術の蓄積を通して、土を理解し土を設計するプロフェッショナルとして、一歩一歩着実に前進しています。
土と真摯に向き合い、より安全で安心な設計へと繋いでいます。

  • 三軸圧縮試験室

  • 小型三軸圧縮試験(φ50mm,φ70mm,φ100mm)

  • 繰返し三軸〔変形特性・液状化〕試験

    (φ50mm,φ70mm,φ100mm)

  • 中型三軸圧縮試験(φ150mm,φ200mm)

  • 大型三軸圧縮試験(φ300mm)

  • 透水試験


土へのこだわり~ため池の技術

ため池とは、干ばつなどの水不足に備え、主にかんがい用水を確保するために水を貯え、取水設備を備えた人工の池です。谷の下流側に堤を築き、川をせき止めるようにした谷池や、堤で周りを囲み底を掘り下げた皿池があります。
ため池の歴史は古く、稲作が伝来し古代国家が成立したころから造られるようになり、その後、江戸時代に多く造られました。

現在でも、全国で約20万ヶ所のため池があり、その多くがかんがい目的や水辺のレクレーションの場などとして使われています。また、長い歴史を経て自然になじみ、池の中や堤の周囲に独特の生態系を形成し、環境的に高く評価されているため池もあります。

ため池の堤は、基本的に土を材料にして盛り固められ造られています。コンクリートなど近代的な材料が無かった当時、盛り土に適した土を探し、地形や地盤の状況を考えながら、場合によっては10m以上の高さまで盛り立てたその技術は、世界でも最高水準といわれ、わが国の現代フィルダム(土や岩石で堤を築くダム)技術のベースとなっています。
土の性質は、地域によって千差万別です。ため池やフィルダムを安全に造るためには、現場ごとに材料としての土の性質を熟知する必要があります。
私たちは、「土へのこだわり」を技術のベースとしています。「手がけるため池やフィルダム、その材料である土は、自らの手で試験・分析などを行い、設計や施工の方法に活かす。」その精神が、当社「技術研究所」の存在意義の一つです。

注:わが国では「河川法」によって、堤の高さが15m以上のものをダムといいます。また、ダムは造り方によって大きく二つに分類されます。コンクリートで造られるダムをコンクリートダム、土あるいは岩石を盛り立てて造られるダムをフィルダムといいます。

水理模型実験室

ダムの洪水吐や放流設備などの水の動きは複雑であり、場合によっては構造物全体の安全性に影響を与えることもあります。設計に際して、この水の動きを水理的な計算により推定することが一般的ですが、局所的な複雑な流れまでは解明できません。
私たちは、このような不安定な要因を解明するために水理模型実験を行い、より安全で経済的な構造物の設計に活用しています。

当社にとって「水」は「土」と並んで最もベースとなる技術です。「手がける施設の水の流れを、自らの目で確かめ設計に反映させる。」この考え方もまた、当社技術の原点の一つです。

水理模型実験室施設概要
実験用地面積 20m×40m=800m2
送水ポンプ 3.0m3/分×2台=6.0m3
地下貯水槽 70m3
  • 水理模型実験室施設
  • 水理模型実験室施設
  • 水理模型実験室施設
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